ノスタルジア1907
はじめに
ノスタルジア1907はPC98のゲームです。
豪華客船「ノスタルジア号」で爆発が発生。
爆弾を仕掛けた犯人は、「ロシアの霧」を探せと犯行声明を出す。
犯人だと疑われた日本人男性の「カスケ」を操作して、
乗客に聞きこみながら「ロシアの霧」そして「犯人」を探す……そんな話です。
短いながら素晴らしい
基本的にはセピア色なのですが、
表現が細かいため、地味に感じることは無く、
ストーリーと相まって、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
逆に、窓ガラスへ書かれたルージュの文字が映えたり、
後述する爆弾処理の印象が強く残りました。
一応探偵ものっぽいのですが、カスケは営業マンですし、
トリックを暴くような内容ではありません。
事件が起こったバックグラウンドを知っていって、
何となくしんみりするようなそんな感じです。
独特の言い回し
何ともいえない関西弁だったり、船長は思いっきり口が悪かったりなのですが、
色んな国の人が集まっている客船ではあるので、
共通の言語で喋れば、おかしくなってしまう人も居るのだろうなぁというのは、
きっと考えすぎですかね……
シリアスな場面でも、軽口を叩く感じは、
海外の映画っぽいなぁと思いました。
手に汗握る爆弾処理
ヒントなんて何もない!失敗すれば爆発する!
これが爆弾処理の醍醐味かもしれませんね。
一度は必ず爆発してしまうのですが、それが後半の伏線になっていたりと、
ゲーム内のミニゲームではなく、ストーリーに馴染んでいたところが良かったです。
最後に
機会があれば是非遊んでほしい!!
海外ドラマを見ているような感覚にさせるゲームでした。
全ての要素がしっかり纏まっていて、
違和感なく、我に返る間もなく遊びきれるボリューム感が良かったのかも知れません。
1907年にはもしかすると、こんな話が実在していたのかもしれない。
そう思わせてくれるところが素敵でした。