ひよっこ blog

ゲーム制作について、作ったものや思ったことをつらつら書いていく予定

「あなたのため」は「誰のため?」

「あなたのため」とは言わないよ

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言わないように気を付けている言葉がある。
それが「あなたのため」「あなたの事を思って」だ。

気を抜くと言っちゃいそうだから気にしているのだけど、
理由は簡単「自分が言われたくない」から。

全員に対して言われたくないわけじゃない。
昔からの友人だったり、家族だったり、
本当の意味で心配してくれている人からなら、言われたって気にしない。

気にしてくれてありがとう。そう思う。

でも、本当に私の事をおもっている人ばかりなのだろうか――

言われて嫌なケース

「自分がそうしたい」「あなたのため」
置き換えてくるケースがとても嫌なのだ。

そういう場合は、友人でも家族でも、悲しくなっちゃう。
言われて嫌がっている、心に余裕がない自分含めて嫌になる。

もちろん「あなたのために」成分が
0じゃないというのもわかっている。

でも、結局のところは、自分のためだったり、仕方なくだったり、
それを柔らかそうな言葉で包んで、
自分が思う方向に、物事を持っていきたいのが一番の理由だろう。

実例で考えてみよう

体の不調で出社が安定しないけど、
仕事が好きだからどうしても来たい人がいた。

その結果、より体の不調が悪化してしまうことがあり、
体優先で、仕事は少しで良いとは言ったのだが、
そのコントロールが自身で難しく、体調は徐々に悪化していった。

そして、量は減らしていたとはいえ、
想定より進捗もよろしくなかったので、遅延も発生することになった。

この場合「あなたの体のために休んでほしい」「そのために別のチームにする」
というのは決して間違っていない。

でも、結局のところ、
トリガーとなっているのは体の状況ではなく、作業の遅延ではないだろうか。
本当に体のためを思うなら、
最初からチームにアサインしなくていいじゃないか。
……どうしてもそう考えてしまう。

そして、自分が言われる側になるとしたら
「あなたの体のため」よりも「作業がマッチしない」という理由でアサインを外されたい。
なぜなら、前者だとどうしても自分を責めてしまいそうだからだ。

体の調子が悪いときに、自分を責めるなんて、どんな苦行なのかと思う。
責めたところで、悪化することはあっても、良くなることはない。
(とはいえ「作業がマッチしない」も傷つきそうだけどね……)

脳が違和感で混乱するのかな

「あなたのため」という、耳障りがよく、優しい言葉に対して、
自分の感情が「ネガティブ」というチグハグな状態に、
脳が混乱して気持ち悪いのかもしれない。

私の場合は「その言い方嫌です」と言っちゃうのだけど、
多くの人は、相手にそんなことを言う余地もなく、
しっくりこないまま受け取っているんじゃないかなって思う。

少なくともここに、嫌がっている人が1人は居るので、
しっくりこなくても、安心してほしい。

さいごに

安易に「あなたのため」「あなたの事を思って」
と言ってくる人がいるのであれば、真面目に聞くのはやめていい。

「私はこのままでいいですが、あなたが不満な部分はどこですか?」
それを聞き続けるか、無視しておけば、話はいずれ終わる。

「わたしのため」は、私が考えればいいんだよ。