ひよっこ blog

ゲーム制作について、作ったものや思ったことをつらつら書いていく予定

周りにまき散らす毒

これは懺悔なのかもしれない

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(少し、フィクションも混ぜてます)
一時期自分が近くに居ると「周りが鬱になるのではないか」
と悩んでいた時期がある。

業界的にと言うと、他の業界を知らないので語弊があるのだが、
病名がついていた人も居れば、その直前といった、
そういう人が、周りに少しいたからだ。

実際にそう思ったのは、周りから「鉄人」と呼ばれるほど、
しっかりしていた人と同じチームが続いた後、
その後、チームから離れて、どうやら鬱になったらしいと聞いたからだ。

私は鬱にならないと周りから言われる

確かに、それは正しいと思う。
私の精神は安定していないときもあるのだが、
安定していないと言う自覚ができている。

ならないかと言えば、誰しもなる可能性はあるし、
なることが悪い事かと言えば、別にそうも思わない。

ただ、本人は出社したくない訳でもないのに、
何故だか出社することができない。
動くことができない。といった風なので、
それは、鉄人の姿を見ていた私から言えば、悲しく思えた。

私は、本質的に相手の事が分からない

悲しく思えても、
どうしてそうなったのか、自分の対応が悪かったのかなど、
何もかもが良く分からなかった。

急に動けなくなるなら、ゆっくりしてればいい。
ただ、それだと仕事に影響が出るから、
一時的に休職するなら、すればいいと思っていた。

大怪我して入院するようなイメージだったのかもしれない。
特定の期間、休めば、治る物なのかなと思っていたのかもしれない。

だから、無理に出社しようと頑張っている姿が、
良く分からなかった。

その人に対して、特別優しくしようとも思えなかったし、
とはいえ、厳しくしていたつもりでもないので、
今まで通り過ごしていたら「突然」と言った感じだった。

兆候がなかったかと言えば嘘になる

その人は、自分がやりたかった作業をできていたわけではない。
むしろ、全く得意ではないし、好きでもないと思っていた部分を、
作業としてはできるからと、任され続けていた。

周りの人の愚痴も聞いて、ただ自分は黙っていた。
それは、根本的に解決できることではなく、
愚痴をしっかり聞けば解決する類のものだったからだろう。

ただ、その状況は、少しずつ、着実に、
本人も気が付かないうちに、体を蝕んでいったのだと思う。
自分が口に出す先はなく、口に出したところで解決もされず、
毒素は体にたまり続けた。

そして――

悩んでも結局答えは出なかった

結論から言えば、私にできたことは無かったと思う。
というか、何かしようとしていた事すら、
相手にとっては、ただただ鬱陶しかった可能性が高い。

だから、好きじゃない事、得意じゃない(と、本人が思う)事を、
続けている人が居れば、逃がした方が良いんだろうなと思う。
でも、それは自分にそう簡単にできる事でもない。

そして、そういう人の目に、好き勝手やっている私は、
どう見えてしまうのだろうと言う事は、とても怖かった。
自分が、好きな事を、好きなようにしているだけで、
毒をまき散らしている様にすら感じたからだ。

私は「自分は自分の好きにする!」という方針で、
昔から、生きてきるつもりだったのだけど、
身近な人がそういった事になると、
なにもできない(できていたはずの時期はとっくの昔に過ぎてる)のに、
答えのない後悔が残ってしまうなぁ……という経験でした。


念のため言っておくと、今はそれほど深く悩んでないです。