ひよっこ blog

ゲーム制作について、作ったものや思ったことをつらつら書いていく予定

政治的に動きたくないのに、動いちゃう

その一言からはじまった

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「あなたは政治的を嫌うのに、政治的に動くよね」
社会人何年目だっただろうか、ふとそんな言葉を投げかけられた。

ここで言う「政治的」というのは、
会社での立ち振る舞いなんだろうなぁと言う事はわかって、
なぜ嫌っていると思われたかも想像がついた。

それは、自分の行動はかなり子供っぽく、
やりたいことはやって、
やりたくない事は嫌がる。(とはいえ嫌でも仕事だからやることはあるけど)
……という、ストレートな行動だと自分では思っていた。

一方「政治的」というのは、
イメージ的には、難しくてややこしくて、
まぁ自分とは違うんだろうなぁという感じだ。

政治的って何だろう

1 政治に関するさま。「政治的な問題」
2 理屈の上だけでなく、現実に即して判断するさま。「政治的な解決」
3 駆け引きが巧みになされるさま。「政治的な手腕がある」

3つ意味が出てきたのだけど、
ここでは3が一番近くて、次いで2になるのかな。

ここでちょっと思ったのは、
私の場合、業務に対して「あれやりたい、それやりたい」の感情と、
「間に合うのか」「それで着地するのか」の理性がせめぎ合っている。

つまり、まず直感的に感情をだして、そこから理性と論理で固めるという、
典型的な「うさ脳」なのだ。

↓うさ脳とかの説明はこちらが分かりやすかった
impro-club.com

結果として、自分が感覚的にやりたいことを、
論理で説明して、そのように進めるという力が、政治的に見えたのかもしれない。

実例①:なぜ嘘を言う

※一部フィクションです
■発生した問題
①D(ディレクタ)が進捗報告を社長にしていた
②それが、実態より進捗しているように報告されていた
③情報が拾えてないのかと、資料を作ってDに渡した
④それでも、遅延状況を報告してくれなかった

■私の対応
①資料を社長に見せた
②Dと違う情報なので、
 どっちを信じたらいいか分からないと言われた
③もっと資料を集めて、更に中身(ソースコードとか)を見てもらえる、
 PGリーダーの様な人にも状況を見てもらった
 (その時点では別チームだったような)
④その人にも手伝ってもらって改めて社長に相談

■後で言われた事
・怖いもの知らずだね
 →褒めてもなかったけど、悪い言い方でもはなかった。
・そこまでやる立場でもないのに、よくまとめようと思えたね
 →これも悪い言い方ではなかった。
  そういう動きに出るとは思わなかった、意外だと言う感じ。

実例②:驚きのアサイ

※一部フィクションです
■発生した問題
①人が抜けることになり、ほぼ同様のスキルの人をP(プロデューサ)に要望した
②Pは1人連れてきてくれたが、スキルセットが異常に低かった
 →データ入力なのに、エクセルが使えないよレベル。
  しかし、人が足りてない状態なので、ゆっくり教える事ができない。
③Pにさすがにこれでは回せないとアラート
④その人のスキルセットがどう低いか資料をまとめろと言われる
⑤そんな工数は捻出できない……

■私の対応
①何のために必要な資料なのかPに確認
②「必要だから必要」という謎の返答
③そもそもスキルセットが違うので、追加で人が欲しいと要望
 それをするためにも資料が欲しいと言われる。
④ダメだ、社長に連絡
 このために、業務時間を伸ばしてでもやるのか確認。
⑤そんなつもりはなかったらしく、資料は必要ではなくなった

■後で言われた事
・いきなり社長に行くのはおかしい
 →私としては、内定出したのがその人だと聞いたので、
  どういうつもりか直接聞こうと思っただけだった……
・自分(P)を通さず、物事が決定されるのはおかしい
 →確かに。人員系はPの仕事だったので、おかしいと思う。
  でも、更に上に確認してるから、問題はないはず。

伝えたかっただけなのに……

私はただ、進捗が遅延している状況とか、
自分がこれ以上働けないのに、よくわからない作業があるとか、
問題を伝えて「解決する」のか「耐えるのか」を知りたかっただけ。

でも、経営者側になればなるほど、
問題点をちゃんと伝えると「改善しよう」という動きになる。

勿論、自分の資料のまとめ方が悪く、上手く伝わらなかったり、
経営目線では「気にしなくてよい」となった例だってあるから、
常に自分の要望が通ってきたわけでもない。

だから、それを「政治的」とはやっぱり思えないんだけど、
周りから見れば、そう見えると言う事実は受け入れようと思う。

ちなみに何をしても後悔はする

実例①はD消えたし、実例②はPと仲悪くなったし、
本当にその行動が良かったのかと言えば、
他によい方法だってあったんじゃないかなって、とても後悔する。

後悔して、後悔して、
苦しい時期が続くのだけど、その苦しみはいつか薄れていくから、
(特に、次の苦しみが来ると忘れやすい!)
忘れるまでは向き合っていかないといけない。

周りからは「やりたいように進められてるじゃん」
と、思われているような気もするのだけども、
確実に前に進んだものや、自分にとって良くなったものもある一方、
苦しい気持ちがないわけじゃないんだよとは伝えておきたい。

結局、やらなかったらやらなかったで、後悔してしまうから、
感覚的に「動かなきゃ!」
と思うものを動くしかできないんだよなぁというお話。